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電子回路設計の基礎(実践編)> 1-3. 必要な工具・測定器

必要な工具・測定器

電子回路の工作電子工作)をするには、いくつかの工具測定器を準備する必要があります。このページでは、当サイトの実践編に沿って学習するに当たって、必要となる工具・測定器の説明をしています。

なるべく出費を抑えて電子回路の動作を習得できるように配慮しながら、工具や測定器の紹介をしていきます。(電子工作で使用する工具や測定器は多数ありますが、当サイトの実践編で必要なものだけを説明します。)

1. 電子工作に必要な工具

(1) ピンセット、ニッパー、ラジオペンチ

電子工作で使用する部品は小さい物が多く、指でつまんで取るのも苦労する場合があります。そのためピンセットを1本持っていれば便利です。

また配線を切ったり、電子部品の足(部品本体から伸びている配線)を曲げたりする必要があります。配線の切断には「ニッパー」が必要で、配線をきれいに曲げるには「ラジオペンチ」を使用します。

これらの部品は 100円ショップにも置いてあります。当然、100円ショップに置いてある物はそれなりの品質でしかありません。しかし、電子部品の細い配線程度であれば切ったり曲げたりするのにそこまで力を必要としないため、十分に機能を果たすはずです。

少し良いものであれば、以下のようなものがあります。

ピンセットは 100円ショップで買いました。

100円ショップのピンセット

100円ショップで購入したピンセット

もし道具にこだわるなら、それなりの値段の工具を買うことをお勧めします。100円ショップで買える物はサビが付きやすかったり、金属の質もそこまで良いものではありません。しかし、普通に使う分には特に問題はありませんし、電子工作をしていくうちに道具にこだわるようになってから良い物を揃えても問題ないと思います。

(2) ワイヤーストリッパー

電子工作では部品と部品を接続するために、配線コードが必要になる場合があります。このとき配線コードの絶縁被膜を剥いで内部の金属配線を出す必要があります。そこで使用する工具が「ワイヤーストリッパー」です。

この工具は、100円ショップには置いてありません。ホームセンターなどで探すか、ネットで購入するといいと思います。ワイヤーストリッパーの価格は、1,000円から数千円といったところです。私はネットで買って使っています。amazonの「カスタマーレビュー」を見て、下の写真のワイヤーストリッパーを購入しました。

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実際に使用している人の感想(カスタマーレビュー)などを読んで、どの工具を購入するか決めるのも一つの手です。上の写真は実際に使用している様子です。右の写真のように、きれいに絶縁被膜を剥ぐことができ、特に問題なく使えています。

2. 電子工作に必要な測定器

(1) デジタル・マルチメーター(テスター)

電圧や電流の測定、抵抗値の測定には「デジタル・マルチメーター」を使います。デジタル・マルチメーターは「テスター」と呼ぶこともあります。Amazonで調べると、価格は 1,000円以下のものから 10,000円以上のものまで様々です。

このサイトでは電子工作で電圧や抵抗値などを確認する程度なので、そこまで高価なものは必要ないと思います。数千円程度のもので十分で、私もそれ位の値段の物をamazonで購入しました。

以下に、いくつかデジタル・マルチメーターを挙げています。「カスタマーレビュー」を参考にするなどして決めるといいと思います。

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デジタル・マルチメーターの使い方が分からない方は、ネット等で使用方法を調べるといいと思います。使い方は単純なのですぐに慣れます。

(2) オシロスコープ

出力端子の波形など、回路上の各場所の波形を確認したい場合に使用するのが「オシロスコープ」です。電子回路の学習において、オシロスコープがあると格段に回路の理解が深まります。また、波形を実際に見ることができるため、効率的に回路を設計することができます。

オシロスコープは高価ですが、最近ではネットショップで探すと3万円くらいで購入できる格安のオシロスコープがあります。一昔前までは安い物でも十万円近くしていました。

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低価格で購入できるオシロスコープについては、実践編「1-5. 格安オシロスコープ」でも説明しています。

3. 「はんだ付け」を行わない方法

電子工作で使用する工具の中に「はんだごて」があります。はんだごては「はんだ付け」をするための工具です。

「はんだ付け」は、電子部品を基板に接合するときなどに行います。はんだ付けの利点は、金属(はんだ)を溶かし金属同士の接合を行うことで電気的な接続を強固にすることができるところです。また、基板に電子部品をしっかりと固定することができます。

しかし、電子回路の学習や実験であれば必ずしもはんだ付けをする必要はありません。むしろ学習や実験の場合、試行錯誤がつきものです。一度はんだ付けしたものを、もう一度取り外すのは手間です。

それに、はんだを溶かすために用いる「はんだごて」は高温になるため、使用にはそれなりの注意が必要です。また、はんだ、はんだごて、はんだごて台といった工具を揃えなければなりません。

以上のことを踏まえて当サイトでは、はんだ付けを必要としない学習方法を紹介しています。はんだ付けせずに電子工作を行う方法は、実践編「1-6. 「はんだ」を使わない電子工作」で説明していますのでご参照ください。

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